2017年に内閣府は、18歳以上の日本人に対して「障害者に関する世論調査」を行っています。
この調査は5年毎に行っているもので、日本人の障害者に対する意識を知ることが出来る貴重な調査です。
各調査項目について、1つ1つ見ていきたいと思います。
第1回目のテーマは「共生社会」
共生社会とは、障害のある・なしにかかわらず、誰もが社会の一員としてお互いを尊重し、
支え合って暮らすことを目指す考え方です。
2017年に行われた内閣府の「障害者に関する世論調査」によると
この共生社会を
知っている人は約47%
言葉だけは聞いたことがある人は約20%
知らない人は約34%
(※小数点以下を四捨五入しているため、合計すると101%になっています。)
アンケート結果によると、
国民の約2人に1人は「共生社会」を知っている、ことになります。
共生社会を知っているなら具体的に説明してください、と問えば本当に2人に1人がスラスラと説明できるのでしょうか。私はそんなに説明できる人はいないと思っています。
このアンケートの質問には、共生社会の説明が入っています。
質問
あなたは、障害のある・なしにかかわらず、誰もが社会の一員としてお互いを尊重し、 支え合って暮らすことを目指す「共生社会」という考え方を知っていますか。この中から 1つだけお答えください。選択肢
・知っている
・言葉だけは聞いたことがある
・知らない
こんなに詳しく説明してあるならば、知っていると答える割合は多くなりますよね。
共生社会をわかりやすい言葉に置き換えるなら、「お互い様」の社会ではないかと思っています。
お互い様と思えるようになるには、当事者を知っている必要があります。
自閉症の子供、車椅子の方、精神疾患を抱えた方など、いろんな方がいますが、
身近に生活していたり、知っているだけで心の持ちようは変わります。
その人がどんな苦労をしているのか、どんな生活をしているのか。
知るだけでも自然とお互い様の心が芽生えるのではないでしょうか。
お互い様がもっと身近になる社会へ。
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