2017年に内閣府が行った「障害者に関する世論調査」シリーズ。
2回目となる今回は、「障害のある方が身近に生活しているのは当たり前か」について取り上げます。
世論調査の質問と選択肢はこちら↓
質問
国や地方公共団体では、「共生社会」の考え方に基づいて、障害のある人もない人も共に生活できるための環境づくりを進めています。あなたは、この「障害のある人が身近で普通に生活しているのが当たり前だ」という考え方について、どう思いますか。この中から 1つだけお答えください。
選択肢
・そう思う
・どちらかといえばそう思う
・どちらかといえばそう思わない
・そう思わない
障害のある方が身近で普通に生活している社会は当たり前、という考え方をお持ちの日本人は多いですね。
約88%という結果は、国民の総意としていい割合だと思います。
では、年代別に見たらどうなるのか。
興味深い結果になっています。
「そう思う」と回答した人の割合が1番高かった年代は、50歳~59歳の世代でした。
2番目は40歳~49歳
3番目は60歳~69歳
「そう思う」と回答した人の割合が高い年代のTOP3は、50歳~69歳の世代です。
この年齢ゾーンは、ちょうど親の介護をしている世代。
若いときは健康だった親も、高齢になり脳卒中で倒れて障害を持つようになった、というケースなどがあり、障害者とともに暮らす社会に実感を伴っている方が多いのではないでしょうか。
そして、1番低かったのは70歳以上の世代。
この世代で、障害のある方が身近にいる社会が当たり前だとは「思わない」人の割合が10.9%と低いものの、「そう思う」と答えたのは56.7%、「どちらかといえばそう思う」と答えたのが24.6%。
障害のある方が身近で暮らしているのは当たり前ではあるけれども、自分の子供の世代と比べると積極的に「そう思う」わけではないようです。
これは、介護される立場になったからなのか、それとも生まれた時代背景がそうさせるのか、はたまた別の理由があるのか。
世代間による認識の違いは、そのうち調査してみたいです。
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