褥瘡って言葉を知っていますか。
褥瘡とは、長時間の圧迫により皮膚が赤くなったり傷ができたりすることです。
「床ずれ」の方が馴染みがあるかもしれません。
仙骨部、大転子部、腸骨稜部、踵骨部など、骨が出て軟部組織が薄い部位によく起こります。
寝たきりの高齢者、脳卒中、脊髄損傷などにより、自分で体位変換出来ない事が原因です。
医療関係者でない人にとっては、初めて目にする漢字かもしれません。
自分は医学部に入ってから初めて知りました。
1年生の頃に病院実習で看護師さんから聞いたのが最初です。
その日は早期実習と呼ばれるものでした。
素人同然の1年生を病院に出すことで、モチベーションを上げようという趣旨の実習です。
やることは簡単。ただ看護師さんの後をひたすら付いていくのみ。
「ジョクソウのチェックは大事だからね。」
「・・・はい!」と元気よく返事したものの、ジョクソウがよくわかりませんでした。
忙しそうな看護師さんに聞き返すことも出来ず、次に来る質問におびえながら必死にジョクソウなるものをイメージしようとしました。
ジョクソウ・・・
なんとなく痛そう。あと、ジョクって音が炎症っぽいな。
足りない頭でジョクソウなるものをひねり出そうとしてもよくわからず。
次の質問が飛んできました。
看護師さん「じゃあ、ジョクソウを防ぐ為に必要なことは何?」
ジョクソウなるものがはっきりしないのに、それを防ぐ方法を考えろとは・・・
なんとなく痛そうなジョクソウなるものを防ぐ手立てか。
いや待てよ。ジョクソウなるものを理解しなくても防ぐ方法を考えればいいか!
防ぐといえば、防御、先制攻撃、こまめにチェック色々方法はありそう。
唯一のキーワード「防ぐ」から思いつけるだけの方法を挙げてみました。
「ジョクソウは基本中の基本だよ。まさか知らないなんてことはないよねぇ」
看護師さんからは不敵な笑みが。
まずい早く答えないと
「こまめにチェックします」
「うーん悪くはないかな」
看護師さんの求めている解答ではなかったかもしれませんが少しかすったようでした。
褥瘡の予防方法には以下のようなものがあります。
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